エンジニアの皆さん、技術ブログをもっていますか?
おそらくこの記事に辿り着いたということは、技術ブログの運用や収益に興味がある方だと思います。
元々『なぜ苦労して得た知識を、人に公開する必要がある?』という考えだったぼくが、『技術ブログを書いた方が良い』という考えに変わった理由や、最速で技術ブログを立ち上げる方法などを書いていきます。
技術ブログのメリットですね。異論は認めます。
技術ブログを開設した方が良い理由No.1はコレ!
エンジニアとして働いている方には、長い期間同じ分野の作業をしている方もいれば、プロジェクトごとに短期間でまったく違う分野の作業をする方もいるでしょう。メーカーの人間は前者が多いと思いますが、システム開発会社に勤めるぼくは完全に後者です。
案件によってLinuxサーバーを使っていたと思ったら、Windowsサーバーとなり、Oracleを使っていたと思ったらSQL Serverになったり。はたまたクライアントPCアプリ⇒スマホアプリへ。etc…
ぼくが2年前に担当した仕事で詳しくなったLinuxまわりの知識。今はほとんど覚えていません。汗
最初は、第三者に公開なんかせずに自分だけのノウハウとして溜め込んでおけば、自分の市場価値を確立できる。そう思っていましたが、少し前のこともこんなに忘れてしまうことに驚き、得た知識を残しておく手段が欲しい、そう思ってブログ公開に踏み切りました。
おそらく当時のぼくは、Google先生で調べた情報+αくらいの知識量で、自分のものになったと勘違いしていたのでしょう。しかしそれではノウハウが蓄積されません。Google先生にない+αの情報を持ったなら、どこかに書き残して、後で繰り返し見返せる状態にすることで脳に定着します。
そこで思うのが、
『わざわざブログに残さなくても、自分用のメモとかで良いじゃん?』
ってこと。なぜブログ?
ブログにせずとも備忘録は、メモやExcelで残しておけば良い。そう思いますよね?ぼくもブログに書き残す前にはそうしていました。しかし、後で見直した時になんのこっちゃ?この知識を自分の言葉で人に説明できる?
答えはNoです。
新人の時にやらかした、
『ググった情報をそのまま上司に伝える』
を思い出しました。
上司は、新人であるぼくに課題の本質を理解させ、自分の言葉で説明することを期待しましたが、ぼくは言われている課題の回答が欲しいのだという短絡的な考えで、見た情報をそのまま伝えました。当然カタコトで。
その後どうなったかは検討つくでしょう。
間違った情報を発信するわけにもいきませんので、自分用のメモより慎重かつ丁寧になります。また、読んだ人がわかりやすい文章表現や構成を意識するようになります。これはライティングのスキルですが、人に話す時にも有用です。
ITエンジニアにとって、担当が組み込み系だろうが業務アプリだろうが、Web系の知識を持っておいて損はありません。具体的に触れられるのは下記のとおり。
Webページを公開する以上、HTMLやCSS、JavaScriptは切っても切れない関係にあります。そして、Webサイトを公開するには、配置するサーバーが必要。大手レンタルサーバーは大抵LinuxのOSとなります。あまり意識しなくて済むようなGUIのツールが提供されるので初心者でも扱いにくいことはないでしょう。
あとはデータベース関連。WordPressなどのツールを使う場合は、HTMLは骨組みだけ配置し、記事のメイン部分はデータベースから取得して動的にHTMLを作成・表示します。WordPressの場合、RDBMSはMySQLを使用しています。
最後にSEO。エンジニアにはあまり必要がないスキルかもしれませんが、Webサイトを運営すると検索エンジンの上位表示は常に頭にあります。技術記事を公開する上で、既にWeb上にありふれた技術を公開してもしょうがないですよね。ぼくがブログに残す基準として、Web上にない情報なら記事を書くとしています。そうすると検索順位の上位を取ることはわりと容易いです。(検索ボリュームも少ないですが。笑)
自分の頭の中でクモの巣をはって生涯を終えるような情報が、1円でもお金になるということはとても良いビジネスモデルだと思いませんか?
といっても期待は禁物。大金を手にするという考えは捨てたほうが無難です。技術ブログで稼ぐ方法となると、大体下記の方法となると思います。
技術ブログは性質上、平日9:00~18:00の社会人の勤務時間にアクセスが集中します。つまり、仕事中に閲覧されることが多く、PVあたりのアフィリエイトの成果がとても低い傾向にあります。
また、エンジニアはインターネットリテラシーが高く、そもそも広告を避ける人が多い層だと言われています。言われてみれば自分でも仕事中に調べものして広告は踏まないですね。
このサイトでも導入しているGoogle AdSenseはクリック率(1PVあたりのクリック数)は1%前後が平均と言われています。ぼくが持っているサイトもおおよそその通りなのですが、技術ブログのクリック率は0.1%に届きません。つまり1,000人見て一回もクリックされないことがザラというわけです。
ただし、ドメイン代(1,000円/年)やレンタルサーバー代(1,000円/月)を稼ぐことは難しくないと思いますので、無料で知識の定着や表現の向上ができる手段と割り切ってやると、裏切られることもないかと思います。
興味ある方は少ないかもしれませんが、参考までに管理人:水戸スヤの収益はというと。
主なスペックは下記のとおり。
そして収益はこんな感じ。
といった感じで15,000円に届かない程度です。個人的には自分の書いた記事でこのお小遣いは嬉しいのですが、残念ながら技術記事からの発生は1,000円/月くらいです。涙
ただ、面白いのがこんなまとまりのない技術ブログでも、お仕事や求人のお誘いの問い合わせを頂けることです。
この記事を読んで、『技術ブログを始めよう』と思った方へ、技術ブログ運用開始のあれこれを紹介します。
Web系エンジニアの場合は、自分でWebアプリを組むのも良いでしょう。しかし、ここでは思い立ったが吉日。「最速」に焦点を当てます。
ズバリおすすめは、WordPress × エックスサーバーです。
WordPress(ワードプレス)は、ブログやサイト(ホームページ)を作成できるソフトです。今や、世界中のサイトの約3分の1はWordPressで作られていると言われています。日本国内でも、個人ブログだけでなく、企業や公共機関のサイトなどに幅広く利用されています。「中略」
ブログやサイトを簡単に作成できるソフト、「WordPress(ワードプレス)」の特徴をまとめます。
- オープンソースのソフトである
- ソフトの入手・維持費用が無料
- 多くの開発者によって進化を続ける
- 使い方を学べるサイトや書籍が豊富
- サーバーを用意し、インストールする
- 独自ドメインが使える
- テーマ:ブログ・サイトのデザインが選べる
- プラグイン:機能を追加できる
- 商用サイトを作成できる
- 権限を管理し、複数人で運用できる
出典元:WordPress超初心者講座:WordPress(ワードプレス)とは?
サーバーは、断然エックスサーバー!
さくらのレンタルサーバー、ロリポップ、MixHostなど競合がありますが、データ容量や同時アクセスの安定性、トラブル発生時の情報の得やすさなどでエックスサーバーのほうが定評があります。
競合にはロリポップがありますが、データ容量が300GBなことや、同時アクセスの安定性などエックスサーバーのほうが定評があります。リアルタイムユーザー数が1,000人くらいから503エラーが出始めるようです。
エンジニアの方なら、レンタルサーバーを使わずに、自前のPCでサーバー運用することも考えると思いますが、下記の観点からオススメしません。
ドメインは、エックスサーバーがたまに無償でドメイン1つプレゼントなどのキャンペーンをやっているのでそちらを利用するか、お名前ドットコム、ムームードメインあたりで契約しても問題ないでしょう。
ブログを開設したら真っ先に入れたいツールがあるので少しだけ紹介します。
WordPressであろうが、自作Webアプリであろうが、ソースコードのシンタックスハイライト(可読性が高くなるよう色分けや行番号を表示する機能)は必須です。
シンタックスハイライトを実現するサービスは多数ありますが、prism.jsが軽量かつ見た目も良くおすすめです。
PRISM.JS公式から無料でダウンロードできます。
対応言語も豊富で、必要な言語だけ抜くことができるので読み込むファイルが膨らむこともありません。
サーバーを契約すると、サーバーへアクセスする手段が必要になります。
FTPソフトを用意しておくと良いでしょう。
これもFileZillaと同じ理由ですが、こちらはAndroid端末ならスマホでもタブレットでもどこでも使用できますのでオススメです。ぼくは普段PCで作業していますが、緊急メンテが必要な場合はスマホからファイルのアップロード/ダウンロードを行います。
以上、ぼくが考える「エンジニアが技術ブログを書いた方が良い4つの理由」でした。
異論は認めます。